彼との温度差は「愛の型」が違うだけかも?エロス、ルダス…自分の恋愛傾向を知ろう

多彩なハートの色、またはパズルのピースが組み合わさる様子(多様な愛)。

恋愛カウンセラーのほのかです。
「私は毎日でも連絡を取りたいのに、彼は淡白すぎる」「ドキドキする恋がしたい私と、安心感を求める彼」

恋愛において、相手との「愛し方」の違いに悩んだことはありませんか?
「愛が足りないからだ」と不安になることもありますが、実はそれ、単に「愛のスタイル(型)」が違うだけかもしれません。

心理学の世界には、恋愛の傾向を分類した有名な理論があります。
今日は、心理学者のジョン・リーが提唱した「6つのラブスタイル」と、ロバート・スタンバーグの「8つの愛の形」を使って、あなたの愛の形を解剖してみましょう。


目次

1. ジョン・リーの「6つのラブスタイル」

6色の絵の具や色鉛筆、カラーチャート。

カナダの心理学者ジョン・アラン・リーは、愛を「色」に例え、大きく6つのタイプに分類しました。
あなたはどのタイプに当てはまるでしょうか?

主要な3つの愛(原色)

① エロス(Eros):美への愛
ロマンチストで、情熱的な恋愛を求めるタイプ。

  • 一目惚れをしやすい。
  • 外見や直感を重視する。
  • 「身体的・精神的な一体感」を強く求める。

② ルダス(Ludus):遊びの愛
恋愛をゲームのように楽しむタイプ。

  • 束縛されるのが嫌いで、自由を愛する。
  • 複数の相手と同時に付き合うことに抵抗がない。
  • 相手に深入りせず、「楽しければOK」という感覚。

③ ストルゲ(Storge):友愛的な愛
長い時間をかけて友情から愛へと育てるタイプ。

  • ドキドキよりも、穏やかな安心感を求める。
  • 嫉妬心は薄く、パートナーとは親友のような関係。
  • 燃え上がる情熱はないが、長続きしやすい。
混合された3つの愛

④ マニア(Mania):狂気的な愛
(エロス+ルダス)
情熱と不安定さが混ざった、独占欲の強いタイプ。

  • 常に相手のことを考えていないと気が済まない。
  • 嫉妬深く、愛情を試すような行動をとってしまう。
  • 感情のアップダウンが激しい。

⑤ プラグマ(Pragma):実利的な愛
(ルダス+ストルゲ)
計算高さと冷静さが混ざった、条件重視のタイプ。

  • 「年収」「学歴」などのスペックを重視。
  • 恋愛を、人生を良くするための手段として捉える。
  • 感情に流されず、自分に見合った相手を賢く選ぶ。

⑥ アガペー(Agape):献身的な愛
(エロス+ストルゲ)
情熱と優しさが混ざった、見返りを求めない愛。

  • 自分の犠牲を払ってでも、相手の幸せを願う。
  • 「彼が幸せなら身を引いてもいい」と思える。
  • 現代の恋愛では非常に稀なタイプ。

2. タイプが違うと、なぜすれ違う?

背中合わせに座っている男女

この分類を知ると、すれ違いの原因が見えてきます。
例えば、「マニア(独占したい)」女性と、「ストルゲ(友達でいたい)」男性。
女性は「もっと愛して!」と求め、男性は「重い」と感じて逃げ出したくなります。

「愛していない」のではなく、「愛の言語が違う」のです。
相手がどのタイプかを理解することで、「彼はストルゲだから、連絡が少なくても信頼してくれている証拠なんだ」と、不安を解消することができます。

3. スタンバーグの「愛の三角理論」と8つの愛

三角形のオブジェ、または「炎(情熱)」「手(親密)」「指輪(約束)」の3つがバランスをとっているイメージ。

もう一つ、愛の成分を分析した理論を紹介しましょう。
アメリカの心理学者ロバート・スタンバーグは、愛は「親密性」「情熱」「コミットメント(決意)」の3要素で成り立っており、その組み合わせによって「8つの愛の形」に分類できると説きました。

愛の要素が1つだけの形

① 好意(Liking):親密性のみ
「一緒にいて楽しい」という、純粋な友達関係。
② 心酔愛(Infatuated Love):情熱のみ
一目惚れや、熱病のような恋。身体的魅力に惹かれている状態。
③ 空愛(Empty Love):コミットメントのみ
情熱も親密さもない、義務感や約束だけで繋がっている関係。

愛の要素が2つある形

④ 情愛(Romantic Love):親密性+情熱
心も体も惹かれ合っている熱愛カップル。将来の約束はまだない。
⑤ 友愛(Companionate Love):親密性+コミットメント
長い時間を共にした夫婦や親友。情熱は落ち着いたが、深い信頼がある。
⑥ 愚愛(Fatuous Love):情熱+コミットメント
相手をよく知らないのに勢いで結婚する「スピード婚」。土台がなく危うい愛。

究極の形

⑦ 非愛(Non-love):要素なし
関わりのない、無関心な状態。
⑧ 完全愛(Consummate Love):3つ全て
親密性、情熱、コミットメントが揃った理想の愛。維持するのは難しい。

4. 恋愛スタイルは固定されたものではない」

砂時計(時間の経過)

ここまで読んで、「私はマニア(執着型)だから、幸せな恋愛は無理なんだ……」と落ち込んでしまった方もいるかもしれません。
でも、安心してください。これらの恋愛スタイルや愛の形は、生まれつき決まっているものではなく、「流動的」なものです。

主に3つの要因で、あなたの愛の形は変化していきます。

① 時間の経過による変化

多くのカップルは、付き合い始めは「エロス(情熱)」からスタートし、時間が経つにつれて「ストルゲ(友愛)」へと移行していきます。
これを「冷めた」と嘆く必要はありません。
「燃え上がる愛」から「支え合う愛」へと、スタイルが進化したのです。

② パートナーによる変化

「前の彼とは泥沼だったのに、今の彼とは穏やかでいられる」という経験はありませんか?
恋愛スタイルは、相手との化学反応で決まります。
「自分がダメなんだ」と責める前に、「相手が私の悪いスイッチを押しているのでは?」と疑ってみる視点も大切です。

③ 意識的にバランスを変える

スタンバーグの三角形で、「情熱が足りない」と感じるなら、あえてスキンシップを増やして要素を足せばいいのです。
逆に「情熱だけで突っ走っている」なら、会話を増やして「親密性」を育てる。
愛は、勝手に湧いてくる感情ではなく、「意志を持って組み立てていくもの」なのです。


まとめ:自分の「愛の処方箋」を知ろう

処方箋

あなたの恋愛スタイルはどれでしたか?
そして、今の二人の関係は8つのうちどの形だったでしょうか?

自分の現在地を知ることは、自分をコントロールするための第一歩です。
「あ、今私、マニアの傾向が出てるな。少し落ち着こう」
そうやって客観的に愛を見つめることができれば、感情に振り回されることなく、あなたらしい幸せな関係を築けるはずです。
ほのかでした。

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