自分を責めないで。衝動的な恋を引き起こす「遺伝子」と脳の仕組み

シーツの乱れが少し写り込んでいる、静かで少し寂しげな雰囲気

恋愛カウンセラーのほのかです。
夜が明けて、隣に眠る彼の寝顔を見ながら、ふと虚しさに襲われる……。

「私、この人のこと本当に好きなのかな?」
「どうして昨夜、あんなに求め合ってしまったんだろう」

そんな「一夜限りの衝動的な恋」や、割り切ったはずの「体だけの関係」に悩み、自分を責めてしまっている女性は少なくありません。

「私は尻軽な女なの?」「愛のない関係を求めるなんて不潔?」
……いいえ、決してそうではありません。

心と体が裏腹な動きをしてしまうのには、あなたの性格ではなく、人間の体に備わった「強力な本能」と「脳のメカニズム」が深く関わっているのです。

今日は、少し言いにくい「心と体の分離」について、優しくメスを入れていきましょう。


目次

1. 「体は正直」の正体は遺伝子の叫び

暗闇の中でぼんやりと熱を帯びたように光る赤い光

まず知っておいてほしいのは、私たち人間も動物の一種だということです。
どれだけ理性的でいようとしても、体の奥底には「子孫を残したい」という強烈な本能が眠っています。

排卵期などの特定の時期や、魅力的な(遺伝子的に相性の良い)異性を目の前にしたとき、脳内ではホルモンが一気に分泌されます。

本能のスイッチが入る瞬間

この時、脳はあえて「理性のブレーキ」を緩めるように指令を出します。
なぜなら、いちいち「この人の年収は?」「将来性は?」なんて考えていたら、子孫を残すチャンスを逃してしまうから。

つまり、衝動的に体を重ねてしまうのは、あなたがだらしないからではなく、あなたの生命力が「今がその時だ!」と生物的なGOサインを出した結果なのです。
「体だけの関係」を求めてしまう瞬間があるのは、ある意味で生物として正常な反応とも言えるんですよ。

2. それは恋?それとも脳の「依存症」?

誰かの手を求めて伸ばしているけれど、届いていない

しかし、ここで気をつけなければならないのが「脳の依存性」です。
「好きでもない相手なのに、何度も体を重ねてしまう」「寂しくなると、誰でもいいから温もりが欲しくなる」

もしそんな状態に陥っているなら、それは恋心ではなく、脳が「快楽」に依存しているサインかもしれません。

スキンシップや性的な接触をすると、脳内では「ドーパミン」「エンドルフィン」といった快楽物質がドバっと放出されます。
これらは、不安やストレス、孤独感を一瞬で忘れさせてくれる強力な麻酔のようなもの。

辛いことがあるたびに衝動的な関係に走ってしまうのは、お酒やギャンブルにハマるのとメカニズムは同じ。
「彼が好き」なのではなく、「彼といると得られる脳の快感(安心感)」を脳が欲しがっている状態なのです。

これは心の「痛み止め」としては優秀ですが、使いすぎると「もっと欲しい」という依存状態を招いてしまいます。

3. 心と体を切り離し続けるリスク

男女が触れ合っているけれど、視線が全く合っていない

「心と体は別物。割り切ればいい」
そう考えて、ドライな関係を続ける女性もいます。もちろん、大人の選択としてそれも一つの形です。

ただ、女性の体は本来、セックスによって「オキシトシン(愛情ホルモン)」が分泌され、相手に愛着を感じるようにできています。
体を重ねれば重ねるほど、脳は無意識に「この人を信頼している」と錯覚しようとするのです。

それなのに、理性の部分で「これは遊び」「好きじゃない」と否定し続けるとどうなるでしょう?
心と体のアクセルとブレーキを同時に踏んでいるような状態になり、やがて心が麻痺して、本当の「好き」という感情がわからなくなってしまうリスクがあります。


まとめ:本能を認めつつ、主導権はあなたが握ろう

柔らかな朝の光の中で、女性が自分自身を優しくハグ

いかがでしたか?
衝動的な恋に走ってしまう自分を、もう責めなくて大丈夫。

  • それは強い「本能」のせいかもしれない。
  • 脳が寂しさを埋めるために「快楽」を求めただけかもしれない。

理由がわかれば、対策も立てられます。
大切なのは、衝動が湧き上がったときに「これは私の本心?それとも脳がドーパミンを欲しがってるだけ?」と、一呼吸置いて自分に問いかけること。

心と体、どちらか一方だけでなく、両方が「YES」と言える相手と結ばれたとき。
その喜びは、一夜限りの刺激とは比べものにならないほど深く、あなたを満たしてくれるはずですよ。

あなたの心と体が、本当の意味で愛される幸せを見つけられますように。
ほのかでした。

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