恋愛カウンセラーのほのかです。
「彼には奥さんがいる」「親に反対されている」「遠距離でなかなか会えない」
普通なら諦めてしまうような「障害」があるときほど、恋の炎が燃え上がってしまった経験はありませんか?
スムーズに進む恋愛よりも、誰かを傷つけたり、何かを犠牲にしたりする恋愛の方が「ドラマチック」で「本物の愛」のように感じてしまう。
実はこれ、心理学的にはとてもありふれた現象であり、そして「ある特定の性格の人」ほど、この沼に深くハマりやすい傾向があるのです。
今日は、障害がある恋が盛り上がる理由と、危険な恋に走りやすい人の性格的特徴についてお話しします。
1. 燃え上がる正体:「ロミオとジュリエット効果」

まず、障害があるほど燃える心理には「ロミオとジュリエット効果」という名前がついています。
人間には「ダメと言われるとしたくなる」「邪魔されると反発したくなる」という心理的リアクタンス(抵抗)が備わっています。
「彼と会ってはいけない」という障害(禁止)が、逆に「なんとしてでも会いたい!」というエネルギーに変換され、それを「激しい愛」だと脳が勘違いしてしまうのです。
この効果は誰にでも起こりますが、特に次のような性格の人は、この罠に自らかかりに行ってしまう傾向があります。
2. 危険な恋にハマりやすい人の特徴

では、具体的にどんな人が「不倫」や「略奪愛」に走りやすいのでしょうか?
キーワードは、「自信」と「欠乏」です。
① 自己顕示欲が強い「ナルシスト」
意外かもしれませんが、ナルシストな人ほど略奪愛に燃えます。
なぜなら、彼女たちにとって相手がいる男性を奪うことは、「私は今の奥さんや彼女よりも魅力的である」という証明になるからです。
- 「他の女性から彼を奪い取れる私」
- 「障害を乗り越えて選ばれた特別な私」
というストーリーに酔いしれることができるため、平和な恋愛では満足できず、あえてライバルのいる男性をターゲットにしてしまうのです。
② 刺激を求める「好奇心旺盛」で「飽きっぽい」人
ルーティンワークやマンネリが大嫌いなタイプも要注意です。
好奇心旺盛な人は、常に脳への新しい刺激(ドーパミン)を求めています。
安定した彼氏との穏やかな日常は、彼女たちにとって「退屈」でしかありません。
その点、不倫や浮気はスリルの連続です。バレるかバレないかの瀬戸際……そのハラハラドキドキを「情熱」と履き違え、ゲーム感覚で危険な恋を楽しんでしまうのです。
③ 常に誰かにいてほしい「寂しがり屋」
そしてもう一つは、極度の寂しがり屋です。
一見、略奪愛とは無縁のようですが、彼女たちは「心の隙間」を埋めてくれるなら誰でもいいという危うさを持っています。
既婚男性の余裕のある優しさや、「妻とはうまくいっていないんだ」という甘い言葉にコロッと騙されやすく、一度依存すると「彼がいないと私は生きていけない」と思い込み、泥沼から抜け出せなくなります。
まとめ:それは「ドラマ」か、それとも「愛」か

障害がある恋は、確かに映画のようにドラマチックです。
しかし、その興奮は「障害物競走」の楽しさであって、ゴールした後の「幸せな生活」を保証するものではありません。
