相談の8割は不倫です。私たちが「既婚者」に惹かれてしまう本当の理由

真っ赤なリンゴ(禁断の果実)を手に持っている女性の手元。

恋愛カウンセラーのほのかです。
今日は、少しデリケートなお話をしましょう。
実は、私が普段行っているタロット占いや恋愛相談で、最も多いお悩みは何だと思いますか?

「片思いの彼と付き合いたい」「出会いがない」……いえ、実は違うんです。

圧倒的に多いのが、「相手がいる人(既婚者や彼女持ち)を好きになってしまった」というご相談なんです。

「いけないことだと分かっているのに、止められない」
そうやって自分を責めている方も多いのですが、実はこれ、心理学的に見ると「障害があるからこそ、恋心が加速している状態」である可能性が高いのです。

今日は、なぜ私たちは禁断の恋にこれほどまでに惹かれてしまうのか、その心のメカニズムを紐解いてみましょう。


目次

1. 障害がスパイスになる「ロミオとジュリエット効果」

高い壁を見上げている女性の後ろ姿。

みなさんは、「ロミオとジュリエット効果」という心理学用語をご存知ですか?

ロミオとジュリエット効果とは

シェイクスピアの名作同様、「周囲から反対されたり、障害があったりするほど、かえって二人の愛が燃え上がる」という心理現象のこと。

人間には、「自分の行動は自分で決めたい」という欲求(心理的リアクタンス)があります。
そのため、「不倫はダメ」「彼には奥さんがいるから」と理性や周囲から「禁止」されればされるほど、反発心から恋愛感情が不自然なほど高まってしまうのです。

2. 「略奪愛」は狩猟本能を刺激する

チェス盤の上で、駒を取ろうとしている手元。

また、相手がいる人を好きになる心理には、「闘争心」「狩猟本能」も関係しています。
パートナーがいる男性を振り向かせるのは、ある種の「競争(バトル)」です。

  • 「今の奥さんよりも、私の方が彼を幸せにできる」
  • 「彼が私を選んでくれたら、私は彼女に勝ったことになる」

特に負けず嫌いな人ほど、無意識のうちに、彼への愛よりも「勝利すること」自体が目的になってしまうことがあります。
手に入りそうで入らない距離感が、ゲームのようなスリルを生み出し、その興奮を「激しい恋」と錯覚させてしまうのです。

3. 「手に入れた途端」に冷める理由

マッチの火が消えて、煙だけが上がっている写真。

禁断の恋のご相談でよくあるのが、「苦労して略奪したのに、いざ正式に付き合ってみたら急に冷めてしまった」というケースです。

これは当然のこと。
なぜなら、これまでの情熱の燃料は「障害(奥さんや彼女の存在)」だったからです。

障害がなくなり、彼がただの「日常の一部」になった途端、ロミオとジュリエット効果は消滅します。
そこで初めて魔法が解け、「あれ? 意外とだらしない人だな」と冷静な現実が見えてくるのです。


まとめ:その情熱は「愛」か「執着」か

雲の隙間から光が差し込んでいる風景(希望の象徴)。

もし今、あなたがパートナーのいる彼に激しく恋焦がれているなら、一度立ち止まって自分の心に問いかけてみてください。

「もし彼が最初から独身で、何の障害もなく私の隣にいたら、同じくらい好きになっていただろうか?」

もし答えが「NO」なら、あなたが恋しているのは彼自身ではなく、「禁断の状況に燃えている自分」なのかもしれません。
どんな形の恋であれ、最終的にあなたが心から安らげる場所を見つけられるよう、応援しています。
ほのかでした。

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